広末涼子、長渕剛は伝説の人 初共演に驚きと刺激「その瞬間を生きている」

石井 隼人 石井 隼人
映画『太陽の家』(C)2019映画「太陽の家」製作委員会
映画『太陽の家』(C)2019映画「太陽の家」製作委員会

シンガーソングライターの長渕剛(63)が約20年ぶりに映画主演した、『太陽の家』(1月17日公開)。“家族の絆”をテーマにした本作のキーとなるシングルマザーの芽衣を、女優の広末涼子(39)が演じている。女優生活26年目に突入する広末の長いキャリアの中でも、長渕との対面は初めて。唯一無二の歌手であり俳優との手合わせは驚きの連続だった。

長渕のイメージは「伝説の人」だった。それだけに「どんな方なのか、どんなお芝居をされるのか想像がまったくつかなかったので、とてもワクワクしてお会いするのを楽しみにしていました」と興味は尽きなかった。シングルマザーの芽衣は、人情に厚い大工の棟梁・川崎信吾(長渕)から家族のように受け入れられ、人生を再スタートさせる。

芝居を通して対峙した長渕は「パッションがあってアーティスティックで、その瞬間、その瞬間を生きているような気がしました。役者さんはコツコツと役作りをして構築して役柄を練っていくような長距離タイプが多いですが、長渕さんは瞬発力で行く短距離タイプという印象でした」と分析する。

長渕自身の個性が役柄を超える瞬間もあり「例えば『家族だろっ!』というセリフを長渕さんは『ファミリーだろっ!』と急に変えたり、感情が入ると“歌手の長渕剛”が出ることもありました。でも本番ではしっかりと修正をかけてバランスをとっていらっしゃいました。そのせめぎ合いを間近で見ることができたのは新鮮な経験でした」と長渕とのやり取りに刺激を受けた。

撮影では『ファミリーだろっ!』も含めた“長渕剛語録”に感動。「自分の子供が言葉を覚え始めたころ、凄く面白い発想やハッと気づかされることを言われたことがあって、それをノートに書いていた時期がありました。撮影期間はその頃の感情が蘇って、長渕さんの印象的な言葉を“長渕さんの今日の一言”として手帳に書き込んでいました」と感化されたよう。

広末は「その手帳の言葉をまとめたら、長渕さんのように真っ直ぐに生きることのできる指南本が書けそうですね」と笑う。歌手で俳優の長渕剛とは、“伝説の人”ではなく“偉大な人”だった。

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