まもなく建て替え・須磨海浜水族園 「夜の貸し切り水族園」で、忘れられない思い出づくりはいかが?

山本 明 山本 明

関西では老舗水族園としてその名を知られる須磨海浜水族園。そんな同園を、何と夜であれば全館貸し切り、パーティなどを催すことができるんです!本館のみの利用も可能で、100名までであれば20万円からレンタルできます。しかし2023年の新設民営化への再オープンに向け、この「夜の貸し切り水族園」サービスは2020年4月以降の予約は現在受け付けていません。お値段を聞いてぜひ…!と思った皆さん、水族園を独り占めできるチャンスはあとわずか…かもしれません!

青い海岸線に白い砂浜が広がる風光明媚な須磨海岸に悠然と建つ、須磨海浜水族園(神戸・須磨)。飼育生物は約600種、約13,000点を誇ります。同水族園の歴史は古く、1957年5月に誕生。1987年7月、のちに須磨海岸のランドマークとなる三角屋根と現在の須磨海浜水族園の名称に生まれ変わりました。長く地元民に「スマスイ」の名で親しまれてきた同館は、大型水族館の先駆けであり、エイやサメ、ウミガメなどの約600匹がダイナミックに泳ぐ幅24メートル・水量1200トンの「波の大水槽」は特に有名です。この由緒ある水族館が新たな姿に生まれることについては賛否両論、惜しむ声も多く「現在の姿を残したい」と同館を舞台にした映画も作られました。

今までも結婚披露宴や会社の周年イベントなど、さまざまなイベントが行われてきたスマスイの「貸し切り水族園」。利用者からはイベント後、一様に「この特別な場所で集うことができて嬉しかった」という声が寄せられたそう。どんな経緯でいつからこの夜の貸し切りが始まったのか、今まで具体的にどんなイベントが行われてきたのか、同水族園経営企画室の阿部優輝さんに聞きました。

―いつ頃からこの夜の貸し切りイベントが始まったのでしょうか。

「7年ほど前からだと聞いております。最初は当園で講演会をしてくださった方のお知り合いの『夜の大水槽の前で社のパーティをしてみたい』というご要望にお応えしたところ、これが好評で、一般でも募集するようになりました」

―応募の多い時期はいつ頃ですが?また収容人数はどのくらいまで可能ですか。

「年度末の3月がやはり多いように思います。会社の福利厚生の一環として歓送迎会などを開催いただいたり。あとは6月ですと披露宴、12月の忘年会などのシーズンもお申込みが多かったです。ご使用に関しては、過去の例で申しますと、大水槽のある本館エントランス座食の場合約130名、立食の場合約300名、全園貸し切りですと約1500名の方にご利用いただいたこともございます」

―どんなことができるのでしょうか。

「予算に応じてケータリングサービスもお手配しますので、海の世界が目の前に広がるのを堪能しつつ、食事を楽しんでいただけます。また音響や照明、大水槽上部空間への映像や画像の大画面投影も可能ですので、コンサート会場としてお使いいただくこともできます」

―今までどんなイベントがあり、どんな反響がありましたか。

「子ども向けの鬼ごっこイベント、結婚披露宴、会社の周年イベントなどがありました。全館利用ですと、リアル謎解きイベントなども過去に2回ありました。おかげさまで、イベント後は『周りの人からも20万円で貸し切れるの!?と驚きの声を聞いていて、大変素晴らしいサービスだと思っております』『水槽をバックにした幻想的な会場で一生の思い出の結婚披露宴を行えてすごく良かった』などのお声をいただいています」

―本当に来年3月で終了してしまうのでしょうか。

「まだ来年4月以降のことは明言できませんが…今のところ、4月以降の利用は受け付けしておりません」

―建て替えの予定などは。

「そちらも未定ですが、全館改装予定です。ランドマークとして知られる三角屋根も、皆さんに長く親しまれてきた『波の大水槽』も新たに生まれ変わる予定です」

―そうなんですね。ちなみに現在の「貸し切り水族園」は、夜の水族館のバックヤードツアーなどもオプションで追加できるとか。

「はい、こちらもご好評いただいています。閉園後の魚の様子、園内はどのような作りになっているのか、飼育員のエサやりなどをご見学いただけます。他にも全館貸し切りですと、イルカライブもオプションで実施させていただいております」

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