「かわいすぎ!」ピカチュウやモンスターボールの和菓子が話題…「畑違い」から飛び込んだ職人の挑戦

広畑 千春 広畑 千春

 和菓子といえば、おまんじゅうやどら焼きなど庶民的なもの以外は、ちょっと高級でなんとなく手が出にくいイメージ…ですが! 今、子どもに人気のピカチュウにピッピ、ヒトカゲなどポケモンワールドを再現した上生菓子がネットで話題になっています。手がけるのは自らを「和菓子表現者」と名乗る若手菓子職人…。一体何者なのか、早速お話を聞いてみました。

 土屋タダヒロ(@TadahiroTsuchi2)さん。山形県の老舗和菓子店で働く傍ら、自らのお菓子をツイッターやYouTubeなどに投稿。今月3日にツイートした「俺はポケモンリーグの頂点にいる!」と投稿したポケモンマスターもびっくりのポケモン和菓子の数々は「もったいなくて食べられない」「なんというクオリティ!」などと反響を呼び、1万件のリツイートと2万件のいいねを集めました。さらに、子どもたちや外国人観光客らの前で和菓子を作る実演イベントも月1~2回開いています。しかも、いずれも仕事の合間に!というから驚きです。

 そんな土屋さんが和菓子職人になったきっかけは偶然でした。学生時代はコンピューターデザインが専攻で、卒業後もデザイン関連の会社に就職。ですが「本当は絵本作家になりたかった」といい、絵に専念しようと退職したものの…全く芽が出ず、将来を考え悩んでいた8年ほど前、たまたま入った和菓子店で上生菓子の美しさに魅入られたといいます。

 「どっちかというと小さい頃は洋菓子ばかりでしたけど、和菓子の持つ伝統とか奥深さに惹かれて…。例えば『時雨』というお菓子は雨上がりに雲が割れてそこから光が差すさまを表現しているんですが、ただ見た目が美しく、おいしかったら終わり―じゃない。もともと凝り性ではあったんですが、もっと深く、もっとその菓子の世界を表現したい、と思うようになって」…と「和菓子愛」を語りだすと止まりません。

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