“新国立競技場”の目の前にオシャレなお店…五輪を契機に変わる「神宮の杜」

山本 智行 山本 智行

 日本最大級のスタジアム「新国立競技場」が完成し、11月30日には運営主体の日本スポーツ振興センター(JSC)に引き渡された。一時は整備費が膨れあがり、計画が見直されたが、何とか間に合った形だ。7万人が収容可能な東京オリンピック・パラリンピックのメーン会場。来夏、ここでどんなドラマが生まれるのだろうか。今後は年間24億円といわれる維持費をどう捻出するのかも大きな課題となりそうだが、ここでは堅い話は抜きにして五輪を契機に変わりつつある「神宮の杜」にスポットを当ててみた。

 そのひとつがスタジアムの向かい側にあるホテル「三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア」だ。新国立競技場に合わせるように木材をたっぷり使った13階建て。こちらは先月22日に開業し、その1階に粋なリストランテ「RISTORANTE&BAR E'VOLTA」が入り、その居心地の良さから早くも評判となっている。

 場所は都営地下鉄大江戸線「国立競技場駅」から1分ほど。都会の真ん中でありながら緑豊か。店名はイタリア語の「粋=Eregante」と「時間=Volta」を掛け合わせている。また室内の高さは4メートルもあり、開放感にあふれているのも特徴だ。

 運営するのは都内を中心に20軒以上の飲食店を展開する株式会社RYコーポレーション(代表取締役CEO・横山藤雄)。料理長には本場で修業後に帰国し、イタリア料理界を席巻してきたサローネグループの統括料理長を務めていた高見博史さんが就いている。

 驚かされるのが、その値段だ。店内で焼き上げる自家製パンからスタートするランチコースは薪と炭火でグリルしたメイン料理や選べるパスタなど8皿。その上、食事の後はお好きなものをお好きなだけチョイスいただけるデザートワゴンが付いて平日2950円(税抜き、1月から休日3300円)というのだから都心ホテルのランチコースでは破格の設定だ。

 ディナーも良心的。高級食材や季節の食材を使ったモダンイタリアンをいわゆる
“少量多皿”で15品が提供されて5000円(税抜き)となっている。しかもボトルワインは
イタリアを代表する「バローロ」やイタリア産スパークリングワインの最高峰「フェッラーリ」、オーガニックワインなどを常時40種類以上用意し、こちらも驚きの5000円(税抜)均一。「もちろん、それ以上のお値段のワインも用意しておりますが、いいものを安く、誰が頼んでも気兼ねなくおいしいワインを飲んでいただけるように」と運営スタッフは話す。

 2020年、年が明ければオリンピックイヤー。新スタジアムを見学がてら粋なイタリアンで食事をするのも悪くない!?

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