公開中の「ターミネーター」シリーズの最新作「ターミネーター:ニュー・フェイト」。アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800はおじいちゃんサイボーグとして登場し、圧倒的な存在感を放っていると話題となっている。そのターミネーターのレプリカ作りで「究極のレプリカ職人」として世界中のターミネーターファンから注目されている人物が国内にいる。愛知県名古屋市にある工房を訪ねた。
取材前はこだわりのある作品を産み出すとあって、きっと職人気質で気難しい人なんだろうと想像していたが、「おはようございまーす!」と明るい声で想像を裏切ってくれた。さわやかな笑顔で現れたのは、T-STUDIO 造形作家のハタナカマコトさん。本業の傍、2年半をかけて「動くターミネーター」の開発に成功したのが2012年。T-STUDIOのサイトに公開したところ、世界中のターミネーターファンから注目を浴び、絶賛されることになった。
ファンからは「究極のレプリカ」と呼ばれている。取材当日も、ちょうど金沢から製作依頼をされたご夫婦が工房を訪れていた。「ハタナカさんは唯一無二の存在です。死なないでくださいね!」。そんな声を掛けられ「ありがとうございます。よく言われます」と嬉しそうに笑顔を見せたハタナカさんに話を聞いた。
--過去にはどのような作品がありますか?
「ターミネーター関連が9割を占めますが、稀に仮面ライダーなどの和モノ特撮関連やエイリアン、アイアンマンなどを作ったことがあります」
--製作にかかる期間は?
「早いものでも半年、大きな物になると3年ほどかかる場合がありますね」