娘にとって親の家業は継ぐ? 継がない? マスオさんがいいの? アトツギ娘たちの悩みとは?

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 トークセッション後の質疑応答の一部をご紹介。

 ──家業を継ぐ前の仕事は、家業を承継してから役に立ちますか?

 「役に立ちます。新聞社に勤務していたので、マスコミへのPR方法やメディア露出については戦略を練れました」(竹内さん) 「会社を継いで、業界の常識は世間の非常識だと痛感。前の職場であるリクルートは『自分で考えろ』という社風だったので、常に自分で考え、突破しました」(山田さん)

 ──家業を継ぐために、どんな準備が必要でしょうか?

 「退路を断って、泥をかぶる覚悟で継ぎました。とにかく本を読んだり勉強会に出たり。決めていたのは同業者とつるまない、ということ。起業しようとしている人たちの集まりに積極的に参加しました」(竹内さん) 「人と会うこと、本を読むことは大事。それは、家業だから、後継者だからというものではなく、人として当たり前かも。人としての努力を積み重ねていくことで、道が拓けたと感じています」(山田さん)

 ──先代や、長く勤める社員との折り合いは?

 「ぶつかることは必ずや起こる。そこを先延ばしにしても結局追いかけてくるから、しっかり向き合うべき。感情論になってもいけないので、今までの数字を見直すなど具体的な行動と結果を残して、理解を得るようにしました」(竹内さん) 「どうしても相容れない部分があり、結局、先代の時代に働いていた人には退職してもらいました。その決断も迫られるが、会社を残すことを選びました。マスオさんの立場だから、決断できたのだと思います」(山田さん)

 ──つき合っている相手に、家業のことを切り出すタイミングがわかりません

 「つき合いが長くなってから告げたり、隠したりするより、最初に言った方がいいかも。つき合っている相手にだいぶ時間が経過してから、実はバツイチで…とか、子どもがいると言われたら、ショックを受けるのと同じ。そこで、つき合いを続けるかどうか考えてみれば?」(山田さん)

 ──子育てとの両立はどうしたらいいの?

 「今第一子を妊娠中。仕事が軌道に乗るまでは、子どもを持たないことを夫と決めていました。人材も育ってきて、業務はほぼ任せられる状態になったので、安心しています。一緒に仕事をしている夫も育休を取れるように、整えていこうと考えています」(竹内さん)

 ──結婚して名字が変わっているけれど、家業を承継したら名字はどうする?

 「家業を継いだ時は、旧姓の方が仕事がしやすいので旧姓を名乗っていました。今の姓で仕事をするようになったのは、夫が仕事を辞めて入社した時。夫を守るために、自分も同じ姓を名乗らなくては、と思いました。そのタイミングで、先代の父も『この会社は笹井の会社ではなく、竹内さんの会社です』と取引先などに紹介するようになりました」(竹内さん)

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