父亡き後の煩雑な手続き…今度は保険料の還付! 活用されないマイナンバー、無駄の多さにウンザリ

平藤 清刀 平藤 清刀

そもそもマイナンバーカードを使ってコンビニで戸籍謄本を取れる時代なのに、わざわざ「紙」で提出する必要があるのだろうか。請求書にマイナンバーを記入させて、データベースに照会すれば済む話ではないだろうか。

さらに言えば、そうやって毎月のように還付請求書を送ってくるのであれば、口座情報も氏名もその都度書かせる意味があるのか疑問である。変更があったら、そこだけ修正すれば済むはずなのに、わざわざ無駄に無駄を重ねているようにしか見えない。

後日、役所の保険担当職員と電話で話す機会があったとき、現状の手続き方法に無駄や重複が多いことと、改善に向けた検討をするよう上級機関へ進言してほしいと要望を伝えたことがある。反応は予想に違わず、要約すると「現状を変えるつもりはない」と受け取れた。

思い返せば、遺族年金の手続きをする際にも、黙っていても年金事務所から「手続きを開始してください」という通知が届くことになっていたそうだが、区役所で死亡届を受理したあと年金事務所から通知を出すまで3カ月かかるといわれた。あのときも、互いにデータをリンクさせておけば一夜で済む話ではないかと思ったので、窓口でそのように伝えてみたが返答は芳しくなかった。そもそも遺族年金の請求書1ページ目には、マイナンバーを記入する欄が設けられていた。あれは何のために書かせたのだろうか。

役所の手続き方法を決める権限のある方々には、利用者の負担を最小限に抑えるべく、手続きの簡素化に向けて努力をしていただきたく、切に願う。

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