兄弟で猫の取り合い 「僕の茶トラ猫が欲しい」という弟のために保護猫を飼ったが…

渡辺 陽 渡辺 陽

松村さん宅には、ちゃとらくんという茶トラの保護猫がいるが、ちゃとらくんは松村さんの息子である兄弟のうちの兄の方に懐いていた。ある時、兄弟でちゃとらくんの取り合いになった。「自分の茶トラ猫がほしい」という弟のために、母は茶トラの保護猫を探した。

僕の猫も欲しい

香川県に住む松村さんは、ちゃとらくんという茶トラの猫を飼っていた。ある時、弟が「ちゃとらくんがお父さんやお兄ちゃんのところにばかり行く」と言い出し、ちゃとらくんの取り合いになった。「僕の猫もほしい、茶トラの猫がいい」と言うので、松村さんは根負けして、もう1匹飼うことを決断した。

譲渡サイトで検索すると、徳島アニマルオアシスという団体に1匹の茶トラ猫がいた。しかし、もう里親が決まっていたので、団体の人はあわねこ保育園という別の団体を紹介してくれた。電話で問い合わせると「数匹茶トラ猫がいるが、病気ですぐには譲渡できない。1匹だけ預かりボランティアさんのところにいる子がいるので、明日見に来ないか」と誘ってくれた。2019年7月、松村さんはあわねこ保育園に行ってみた。

得体のしれないもの?

茶トラの猫は、ボランティアの知人宅の庭で外猫が産んだ子で、4匹兄弟だった。知人がボランティア保護を依頼、母猫はTNRをして、子猫たちには里親を探していたという。

松村さんは、子猫を譲渡してもらい、ちゃちゃまるくんと名付けた。ちゃちゃまるくんは怯える様子もなく、弟の部屋でケージに入って過ごした。先住猫のちゃとらくんは、ちゃちゃまるくんの姿は見えないものの、「何か得体のしれないものが来たぞ」という感じで、興味はあるものの近寄れないようだった。10日ほど経った時に初対面したが、ちゃとらくんはシャーシャー言って、猫パンチしようとした。

しかし、ちゃちゃまるくんは、そんなことは意に介さぬようで、友好的に近づいていった。結局、先住猫のちゃとらくんのほうが逃げて行った。それでも時間が経つうちに、だんだんと仲良くなったそうだ。

ちゃちゃまるくんが好きなお兄ちゃん

「自分の猫ができた」と弟は、とても喜んでいた。ただ、「お兄ちゃんは優しい」というのが、動物にも分かるようで、2匹の猫も犬も兄に懐いている。犬は、兄が帰ってくると嬉しそうに鳴くが、弟が帰ってきても知らん顔だ。

ちゃちゃまるくんは、兄がリビングでスマホをいじり出すと、その前に入ってみたり、背中に乗ってみたりする。テレビを見ている時は、足元から肩やお腹の上に登ってくる。2階で勉強していると、膝の上に乗る。

弟はちゃちゃまるくんとよく遊んであげるが、ちゃちゃまるくんは兄が大好き。健気な弟は、たまにちゃちゃまるくんがたまに膝の上に乗ると、「早く写真を撮って」と、「自分の猫」との貴重なツーショットの撮影をせがむそうだ。

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