高級マンションの広告に書かれた、無駄に大げさなキャッチコピー「マンションポエム」。その面白さに注目したカードゲームが誕生しました。ゲームの名前はずばり「ザ・ポエティックマンション」。詩的な語句の書かれたカードを組み合わせ、魅力的なマンションポエムの生成を競い合う…という驚きの内容です。製品化に向けたクラウドファンディングで大変な支持を集め、10月26日より一般販売の予約受付が始まりました。
ちなみに、マンションポエム…みなさんはご存知ですよね?マンションのチラシや街角の特大パネルに書かれている、情感あふれたあのフレーズのことですよ!…物件のスペックには微妙に触れぬまま、あいまいな言い回しで雰囲気を演出するのが大きな特徴。たとえば「潮風と、静謐(せいひつ)をまとうタワー生活」「未来を紡ぐ、都心の先島へ」「煌めきの水面を望む、至上の私邸席を」「誰も知らない情景が、日常となる」といった感じ…。ああ、この独特な世界観。心奪われる人の気持ちはすごく分かります…。
さて、今回の「ザ・ポエティックマンション」。お客様役とマンション会社員役に分かれてプレーします。まずはお客様役がカードを引いて「家族と賑やかに暮らしたい」といったように、購入したいマンションのテーマを設定。マンション会社員役は、それにあわせて理想的なマンションポエムを、手札の「ポエムカード」を組み合わせてつくります。つくったポエムは順番に披露しながら、文面から連想される物件内容も勝手にプレゼン。お客様役のプレイヤーとの成約を目指します。
ちなみに…ポエムを生成するための「ポエムカード」が、これがまたよくできています。「上の句・中の句・下の句」の3文節に分かれていて、組み合わせることで、ポエムが自然と出来上がるようにつくられています。それぞれ25種類ずつ・合計75種類あるので、実に1万5000通り以上のポエムが生成できるといいます。
たとえなどんなポエムができるのかというと…
「揺るぎない誇り、 誰にも真似できない 自慢の私邸席」
「洗練の高台 ふと振り返ると 高みの至福」
「ここでの暮らしは、悠久の人生 悠久の邸」 などなど…
ゲーム進行に変化をもたらす「アクションカード」などもあり、ますますポエムづくりが盛り上がること間違いなし!…プレイ人数は4人、10分から30分程度の時間で遊べるそうです。
しかし、なぜこんな変わったゲームを…。開発したekoD Works(エコードワークス)の代表・福澤貴之さんにお話を聞きました。