これは落書きではない。大阪の新たな観光地になりそうな「道頓堀アートストリート」を直撃!

「ウォールシェア」とは、今まで使われていなかった壁に経済価値を生み出すべく、社会問題とされていたストリートアートを組み合わせて、アートとしての価値を生み出すシェアリングエコノミーのサービスだと、上仲さんは話す。つまり、使われていなかった壁をキャパスとして利用することで、経済価値や仕事が生まれるという今後普及するであろう新しい概念だ。

今回の「道頓堀アートストリート」の場合は、道頓堀の遊歩道の使われていなかった真っ黒な壁を利用し、アーティストが仕事としてストリートアートを描くことで、観光地としての経済価値が生まれている。

計画通り進めば「ウォールシェア」によって、一つの観光地が生まれることになるのだ。「道頓堀アートストリート」は、2019年末の完成を予定しており、完成すればグラフィックアートとペインターアートの合わせて35個のアートを楽しめる観光地となる。

上仲さんは、道頓堀アートストリートを完成させた後、大阪以外でも行政や電鉄会社と協力しながらウォールシェアの全国展開を目指しているということだ。取材中、上仲さんが話した「アートは言葉を介さないコミュニケーションツール」という言葉通り、日本だけではなく世界に展開していく可能性を感じた。

今後大阪に訪れる際は「道頓堀アートストリート」を見逃すわけにはいかないだろう。このアートストリートは完成後も定期的にアートの入れ替えを行うとのことだ。「今後、このアートを求めて道頓堀に足を運ぶ人は間違いなく増える」と上仲さんは語る。

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