もらわれ子猫のネルちゃん…厳しい冬を逃れて新潟から埼玉にお引越し 人は大好きだけど猫は苦手

渡辺 陽 渡辺 陽

「子猫が産まれる、誰かもらってくれないか」という話が舞い込み、大学生の猫好き男子はいち早く手をあげた。その後、部活の合宿で家を空けることが多くなり、下宿先である新潟県の寒さが厳しいことから、実家のある埼玉県に猫ちゃんはお引越し。今では家族みんなを癒している。

子猫ネルちゃんとの出会い

2017年4月、埼玉県に住む高橋さんの次男、博さんは大学に入学し、新潟で暮らしていた。サッカー部の後輩の家で子猫が3匹生まれたので、誰かもらってくれないかという話になったという。もともと猫が好きだった博さんは、自分で飼おうと思って最初に手をあげた。

生後1カ月くらいまでは母猫と一緒に暮らしたほうがいいということだったので、5月17日に子猫は博さんのもとにやってきた。博さんが、アイドルの長濱ねるさんが好きだったのと、よく寝る子だったので、ネルという名前になったという。

新潟から埼玉県にお引越し

博さんは、新潟と実家を行き来するたびにネルちゃんも一緒に連れてきた。

「ネルの小さい時を見せたいと、子猫のうちから実家にたびたび連れてきていたんです。子猫だったので、埼玉の家に来ても好奇心いっぱいで、物おじすることなくあちらこちら探検していました。人懐っこくて、スリスリ甘えてきたり、寝る時は人のお腹の上で寝たりして、段ボール箱など、箱の中にいるのが大好きでした」

やがて新潟にも冬が訪れ、寒さが厳しさを増してきた。博さんは、サッカー部の合宿で家を空けることが多くなり、心配になったので、ネルちゃんを埼玉の実家に預けることにした。

高橋さんのご主人は、もともと犬派だったが、ネルちゃんには降参。朝起きたら、抱っこするのが日課になっている。

「ネルがごろんごろんと転がる姿や、仰向けに寝る姿は、見ているだけで癒されるんです」

猫だけど猫が苦手

博さんと離れ離れに暮らすネルちゃんだが、博さんが帰ってくると、足音がしただけで必ず走ってきて、玄関まで迎えに来る。他の人が帰宅しても、知らん顔をして迎えに来ない。家族が順番にお風呂に入るが、ひとりひとり出てくるまで待っている。

高橋さんを困らせるようなことは何もしないが、一度だけ、留守番をしている時に、キャットフードの袋を破って、カリカリのごはんが床いっぱいに散らばっていたことがあるという。

人が大好きなネルちゃんだが、猫は事情が違うようだ。新しい猫、ルルちゃんが屋ってきた時、何も食べられなくなり、トイレにも行けなくなった。洗面所の横でドアを閉めて、隠れるように食べていたという。しかし、ルルちゃんの時は、一週間で仲良くなれた。3匹目の猫、マルちゃんを迎えた時は、同じような状態が1カ月近く続いたので家族は心配した。しかし、子猫のほうが積極的に近づいてくれるので、いまでは穏やかな毎日を過ごしている。

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