映画『王様になれ』(9月13日公開)で主演を務めている俳優の岡山天音(25)は、ほとんどお酒を飲まないという。その代わり日課にしていることがある。春夏秋冬、泊りで地方ロケが入ったときにも必ず行うルーティン。リフレッシュの時間であり、かつ健康的な時間。それは深夜徘徊…もとい深夜散歩である。
深夜散歩歴は10代の頃から。一人であてもなく歩くのがいい。「歩いている時に考えるのは、仕事やプライベートを含めてありとあらゆること。何もすることのない時間が必然的に家に帰ってからの夜の時間帯なので深夜徘徊になってしまうけれど、時間が許すのであれば毎日のように歩きたい」。最近は多忙ゆえに時間的制限があるのが悔しそう。
お酒の席で騒ぐよりも、沈思黙考が好き。「一人で黙々と歩いていると心が落ち着くのがわかるし、歩きながらモノを考えると客観的に自分を見られる。答えが出ないことや不確かなことがあると凄くモヤモヤしてしまう性格なので、そんなときに歩いて答えを導き出して落ち着くという繰り返し。お酒でパッと騒ぐ代わりに、僕の場合は歩く。アルコールに比べて健康的ですよね」と笑う。
悩みが深いと1時間ほど歩いてしまう。「気づいたら地元の駅から遠く離れているということもあります。駅からどんどん離れて歩いて行くと古い建物があったり、今まで知らない景色を見れたりする。しかも深夜ですからお店はほとんど閉店していて、日常とは空気感が違う」と深夜散歩の魅力を語る。
帰宅後にやることも決まっている。「僕にはメモ癖があって、深夜徘徊中に導いた答えやひらめきを帰宅後にノートに書く。演じる役やプライベートについてなど、今まで気づかなかったことや新しい活路が見えたらそれをメモる」と自分と向き合ってゴール。将来的には世界徘徊も目標で「今一番行きたいのはキューバ。深夜は気をつけないといけないかもしれないけれど、歩いてみたい」と楽しみにしている。
映画『王様になれ』は自身初の映画単独主演作。「長編映画初主演ということ以上に、ザ・ピロウズの30周年プロジェクトに参加できるという事実に対して心拍数が上がりました。僕は『フリクリ』というアニメが大好きで、それに楽曲提供をしていたのがザ・ピロウズ。不思議な縁を感じています」と喜んでいる。