2万曲突破! 嘉門タツオ「ベスト盤」発売、還暦迎えても替え歌は不滅です

杉田 康人 杉田 康人
還暦を過ぎても精力的に活動する嘉門タツオ
還暦を過ぎても精力的に活動する嘉門タツオ

 コミックソングの第一人者・嘉門タツオ(60)が、還暦を迎えても精力的な活動を続けている。先月21日に「嘉門タツオ 祝☆還暦 オールタイム・ベスト」と題したベスト盤CDを日本コロムビア、ビクターエンタテインメントからそれぞれ「還盤」「暦盤」として発売した。

 17日には東京・渋谷Mt.RAINIER HALL、25日には神戸新聞松方ホールで「祝・還暦~ベストオブネタ祭り」と銘打ったライブを開催。会社員なら定年を迎える歳を迎えても、嘉門のフットワークは軽い。

 昨年は「HEY!浄土」「旅立ちの歌」「墓参るDAY♪」を合わせた終活3部作を発表。仏教界からも注目を集めた。

 「ようやく終活の歌を歌えるようになってきた。弱りゆく自分を、歌っている人はいないんですよ。桑田さんやユーミンには(世間から)求められてないことですし。衰えゆく心身のことを、楽しく歌えたらと思います」と、芸名の名付け親である桑田佳祐の名も出しながら新境地を模索する。

 歌手生活36周年の集大成とも言えるベスト盤は「還盤」「暦盤」ともに、30曲ずつ収録されている。還暦にちなんだ計60曲。小ネタを合わせると、すべて聴き終わるのに5時間以上かかるという。

 「時代時代を歌っているので、今では存在しない固有名詞が出てくるんです。『ゆけ!ゆけ!川口浩』の川口浩って誰?ヤンキーの兄ちゃんがまたがるパッソルって何?そんなのが多々あります」。子ども向け番組や動画サイトなどで曲が拡散。元ネタが分からない年齢層にも、ファンが広がっている。

 嘉門の独壇場となっているのが、その年の世相を振り返る替え歌メドレーだ。ニュースに合わせて作った替え歌は、2万曲を超えた。令和初のツアーでは、平成の30年間を一気に振り返る。「感慨みたいなものはないんですが、続けてきたからこそ歌える。神戸では座って見られるんで、ゆっくり楽しんでください」と、ネタ多めのライブをPRした。

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