家宅捜索から逃走の藤木容疑者逮捕…「逃げ得」の可能性に「甘くはない」小川泰平氏が指摘

小川 泰平 小川 泰平
逮捕された熊本の逃走犯。第三者がかくまっていた可能性も…(beeboys/stock.adobe.com)
逮捕された熊本の逃走犯。第三者がかくまっていた可能性も…(beeboys/stock.adobe.com)

 覚醒剤を所持しておらず、さらに体内から反応が出ずに「使用」が立証されなければ、罪に問われるのは公務執行妨害と傷害のみとなるが、容疑者は「警察官だとは知らなかった」と公務執行妨害容疑を否定。逃走の際に警察官をけがさせたことも「不可抗力」と主張する可能性もある。そして、逃げたこと自体は罪にならない。今回の件が「逃げ得」にならないかということも懸念もあるが、「それほど甘くはない」という。

 藤木容疑者は国会議員の私設秘書だった2015年に覚醒剤の使用で逮捕され、懲役1年6月(執行猶予3年)の判決を受けていた。小川氏は「前回、逮捕される1日前まで、約10年間、警察行政に非常にかかわりの強い国会議員の秘書をしていた。秘書ですから、警察への行き来もしていたと思います。ですから『警察官だとは知らなかった。怖い人が来たので逃げた』という稚拙な言い訳を思いついたのだろう。」と指摘。今後、薬物事犯を含めて厳しく取り調べが続くが、その一方で立証が難航する可能性も指摘した。

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