ヤマハならではのアイデア!…ピアノ鍵盤のようなデザインの横断歩道が話題 

川上 隆宏 川上 隆宏

 楽器や音響機器の製造販売で知られるヤマハ本社の敷地内に、ピアノの鍵盤をイメージした「横断歩道」があると、ネットで話題になっています。音楽にかかわる会社らしい遊び心あふれるデザインに、「センスありすぎ」「歩くと、音楽が流れてきそう」「おもわず、ドレミと言いながら渡りたくなる」などのコメントが寄せられています。

 「横断歩道」は、静岡県浜松市の同社本社内に作られた、企業ミュージアム「イノベーションロード」に向かう通路に設けられています。デザインされた経緯など、広報担当者に聞きました。

 ―とても素敵な「横断歩道」と話題です。

 「ピアノ工場の跡地だった場所に企業ミュージアムを含む新棟を建築した際に、2018年7月の施設オープンにあわせて設置しました。家族連れやお子様を含め、一般の方がたくさんいらっしゃるので、遊び心を出しました。親しみやすいデザインで、ヤマハらしさを表現しています」

 ―大きなサイズのピアノみたいで、音が鳴りそう、と話題です。

 「音は鳴りませんが…サイズは長さ4040ミリ、幅1700ミリです。向かい側にも同じデザインの『横断歩道』があるのですが、そちらは長さ5740ミリ、幅2000ミリになります」

 ―まさか、サイズをミリでお答えいただけるとは思いませんでした。

 「なお、敷地内ですので、正式な『横断歩道』ではなく、あくまで人が歩く場所を示すものとなっています」

 ―企業ミュージアムにはどんなものが展示されているのですか。

 「展示物が800点あり、そのうち実際に演奏できる楽器が100点ほどあります。ピアノをひとつとっても、コンサートホールなどに置かれる2000万円ほどするものや、音楽を奏でるとプロジェクションマッピングで映像が出てくる世界で1台しかない研究段階のものなどを置いています。普段触ることができない楽器を弾き比べることを目的に、時間をかけて滞在される方もおられます」

 ―それはすごいですね。訪れるみなさんの期待感も高そうです。

 「落ち着いて楽器に触れていただけるように、ミュージアムは完全予約制になっています。音楽の楽しさを、訪れるところから感じていただける工夫のひとつとして、横断歩道もデザインしています」

   ◇   ◇

 同社では本社以外でも音楽に関係する造形があるといい、掛川市にあるピアノ工場には、工場見学者向けの駐車場内に、同じく鍵盤をイメージした歩行者道が作られているそう。工場内の花壇の植え込みにも、ピアノのフレーム工場で特別に製作した、音符をデザインした柵があるといいます。いずれも楽器メーカーならではのアイデア。楽器を弾く人も弾かない人も、音楽の楽しさが伝わってくるデザインですね!

   ◇   ◇

企業ミュージアム「イノベーションロード」https://www.yamaha.com/ja/about/innovation/

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