プールがないので入園料は100円にします!大阪の遊園地が驚愕のキャンペーン実施中

黒川 裕生 黒川 裕生

「夏の暑さも吹き飛ぶ豪快な割引」

「2人きりなら200円」

「10人家族でもたった1000円」

なぜなら、入園料が一律100円だから!

ちなみに割引前だと中学生以上は1350円!

2歳から小学生は700円だよ!

2020年3月で運営会社の南海電気鉄道の撤退が決まっている大阪府泉南郡岬町の遊園地「みさき公園」が、そんな驚きの割引キャンペーン、その名も「水入らず」をぶちかましている(9月1日まで)。どうしちゃったの。もしかしてやけくそなの。いいえ違います。実はですねえ…。

「プールの営業ができないからです」

営業促進部の担当者が説明してくれた。

「台風が直撃した影響で、被害の大きかったプールエリアの営業が去年の8月下旬からできなくなってしまいました。今年のシーズンには再開できるよう復旧作業を進めていたのですが、南海電鉄の事業からの撤退が決まりまして…。作業も見直しとなりました」

確かにポスターの文言をよく見ると、

「プール営業は致しません

 が、海の見えるスタジアムでは

 大迫力のイルカショーを

 開催しています。」

「プール営業は致しません

 が、動物園では人気のキリンが

 首を長くしてみんなを待っています。」

「プール営業は致しません

 が、遊園地のアトラクションが

 豪快な気分をお届けします。」

などなど、しつこいくらい「プール営業は致しません(が)」という“お断り”が盛り込まれている。担当者は「撤退が決まったことによる『なげやり』や『やけくそ』とは断じて違います。プールがないけど、遊びにきていただきたい。あくまでも、夏に向けた前向きなキャンペーンなのです」と強調する。

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