ビリヤードの白い手球より軽かった子猫、今では店のアイドルに

うちの福招きねこ〜西日本編〜

西松 宏 西松 宏

 西日本各地でお店の看板猫として活躍し、福を招いている猫たちを紹介する新連載「うちの福招きねこ〜西日本編〜」を始めます。

 初回は大阪市城東区にあるビリヤード場「BILLIARD&DARTS SUN森ノ宮本店」で暮らす、キジシロのニコ(メス、2歳)と黒猫のエイト(オス、1歳)です。飼い主で、元レッスンプロの統括マネージャー・氷上豊さん(45)は、自宅でも他に3匹の猫を飼うねこ男子。2匹との出会いや店でに人気ぶりについて語ってくれました。
 
 ニコは17年7月、友人が道ばたで見かけて保護した子。母猫とはぐれたのか、まだ生まれて数日ほどで、体重は140グラムしかありませんでした。ビリヤードの白い手球1個が約170グラムですから、それよりも小さかったんです。その友人は家では飼えず、この店で預かることに。保護した場所が国道25号線だったので、「ニコ」と名づけました。

 その日からおよそ1ヶ月、当時のアルバイトの子と僕とで、3時間おきに交代にミルクの授乳や排泄の世話をしました。オーナーの飼育許可もおりたため、そのまま店内で飼うことになりました。

 当初は猫が苦手な人やアレルギーの人が嫌がるかなとも思ったんですが、案外そういう方はほとんどおらず、常連さんもニコを快く受け入れてくれました。今では店に来たら「ニコ、おはよう」と声をかけてからプレーするのが恒例で、いなくてはならないアイドル的存在です。

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