元日本王者・中広大悟さん、作業療法士に転身「人を笑顔にすることがポリシーです」

あの人~ネクストステージ

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作業療法士として忙しい日々を送る中広さん
作業療法士として忙しい日々を送る中広さん

 現在は子供の発達障害に関する勉強にも取り組んでおり、これからも仕事の領域をどんどん広げていきたいと考えている。「自分のやりたいことをやれているので、毎日が充実していて楽しい。もっともっと自分というもの出して頑張っていけば、また違った世界が見られるんじゃないかと思っています」。

 ボクサー時代に受けた、多くの応援に対する恩返し、そして尽きることのない向上心が原動力になっている。「笑顔は人を幸せにする力がある。多くの人を笑顔にすることが僕の一番のポリシーでもあるんです」。13年間のボクサー人生を悔いなく完全燃焼した元日本王者は、人生の第2ステージでも全力で走り続けている。(デイリースポーツ・工藤直樹)

 ◆中広大悟(なかひろ・だいご)1981年8月21日生まれ。広島県三次市出身。広島皆実高時代はサッカー部で3年時のインターハイで全国優勝。広経大進学後、広島三栄ジムに入門し、ボクシングを始める。01年にプロテストに合格し同年デビュー。06年にWBC世界フライ級王座に挑戦したが判定負け。08年に日本スーパーフライ級王者となり3度防衛。14年4月に引退。通算30戦24勝(10KO)4敗2分。広経大大学院卒。広島市在住。

 ◆作業療法士 入浴や食事など日常生活すべてを「作業」ととらえ、そこに問題を抱えている人に対し、体と心のリハビリテーションを行う専門家。精神疾患の患者も対象としているところが理学療法士とは大きく異なる。

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