また、吉澤被告を乗せた車が原宿署から出ていく際、カメラに映り込んだ壁に「振り込め詐欺撲滅」の啓発ポスターが貼られていたことについて、小川氏は「(警察署の)中が見えるガラス窓に紙を貼って映らないようにする際、ただの白い紙でなく、交通安全のポスターが外から見られるように貼ることもありました。それも警察のアイデアの一つです」と明かした。
今後は吉澤被告の裁判の成り行きが注目される。
小川氏は「本人が自分の車のドライブレコーダーのSDカードを抜くなどの悪質な証拠隠滅はなかった。また、一晩逃げて酒を抜いてから翌日に出頭する悪質な例もある中、吉澤被告は15分後に通報した。逃げたことに変わりはなく、ひき逃げ事件ではあるが、そこも情状の面で、被害者との示談も含め量刑に関わってくるでしょう。今後は被害者との示談交渉によって、(懲役)1年半、執行猶予3年程度が相場ではないか」と指摘した。