家電店にあっても違和感なし? 不二家ルックチョコの外装が「ほぼカセットテープ」と話題

広畑 千春 広畑 千春

 ある年代以上の方なら、覚えがあるのではないでしょうか。せっせと流行りや好きなCD(もっと前だとレコード)を借りてきては、カセットテープに録音していた日々を。ネット配信が全盛となり、瞬く間に姿を消していったカセットテープに今「そっくり!!!」とSNS上で話題になっているのが、不二家のチョコレート「ルック4」「ルック3」のパッケージです。その色合いや数字のデザイン、グラデーションなどが醸し出すカセットテープ感に「85のメタル感、70のハイポジ感」「TDK?マクセル??」などと盛り上がる中、デザインに携わった同社商品企画部の横山拓也さんを直撃しました。

 -大反響ですね。最初からカセットテープのイメージだったんですか?

 「それが、全く意識していなくて…。そもそも、『ルック4(チョコレートコレクション)』はルックチョコレートの発売55周年を迎えた2017年に出した商品なんです。2年過ぎて突然話題にしていただいて、驚くやら、うれしいやらです(笑)」

 -では、どんなイメージでデザインされたんですか?

 「ルック4は、小粒でバラエティ豊かというルックの魅力を、デザインでもしっかり押し出そうと決めていました。商品自体も設備投資はかかっても、チョコレート専門店のようにカカオ分の違いが楽しめ、かつ手に取りやすい価格で-という設計にこだわって作りました。一番のアピールポイントはカカオのパーセンテージ。『27、40、55、70』の数字のサイズやスタイルには特にこだわったほか、カラーもリッチ感が出るよう深みと光沢があり、かつ並べたときにカラフルになるように…など、これまでで一番時間をかけて作った、渾身のデザインです」

 -ルック3の方は?

 「『ルック3(ハイカカオコレクション)』は昨年発売したんですが、ルック4がマイルドなミルクから苦みのあるハイカカオまで入った全世代向けの商品だったのに対し、よりチョコレート好きな大人・シニアの方に楽しんでもらえるよう、カカオ分を70%、80%、85%の3種類にしました。パッケージもルック4のテイストは維持しながら、より大人びた雰囲気を意識しました。ここでもカセットテープとは思ってなくて…すみません」

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