ー今回お酒の箱を使って、ぐっとシックな作品を作られたことに、何か心境の変化などはあったのでしょうか。
「特に今回が特別なわけではなく、今までにもお菓子以外の箱を使うことはあったので、その延長線ですね。お酒はお洒落な箱が多いので他にも作っていきたいと思っています」
ーああ、てっきり個展が終わって祝杯でもあげられていたのかと…。
「2箱使って制作しましたが、お酒に強くないので中身は友人に渡しました」
ー箱は購入されているのでしょうか。
「いつもはスーパーなどを歩きながら作品を思いついたら商品を買うというような感じでやってますが、今回はネットでシーバスリーガルのデザインの良いものを見つけたので、ネットオークションで購入しました。現行のものとは違ったので、古いものを落とした感じです」
ーこだわりの商品だったのですね。ちなみに、何年ものとかありますか?
「すみません、何年ものかはわかりません、容量は700mlです」
◇ ◇
ちなみに、シーバスリーガル。どんなイメージのお酒なのか、お酒に詳しい記者を経由して神戸・三宮のバーのマスターに聞くと、「どんな飲み方にでも対応できて、味わい的にも品があってコスパ最高のウイスキーだと思います」とのことでした。箱まで作品に使えて異世界を表現できちゃうんだから、最強ですね。えっ?、「おっさんがスナックでキープするときによく使われる、ちょっと良さげなお酒」という指摘もあるって…? そうねえ…。でも、おっさんだって、誰かの「騎士」になりたいと夢見る瞬間がきっとあるのよ。ちょっと無理して奮発して。全然意味分かんないけど。
作品は「空箱職人はるきる」(@02ESyRaez4VhR2l)のTwitterアカウントでご覧いただけます。