ゴルフのパターが矢口さんの持ち物であったかは発表されていないが、小川氏は「パターを凶器として持っていくことは、その大きさもあって考えづらい。最初から殺害する意図があるなら、刃物などを持っていくはず。おそらく、ご自宅にあったパターではないか」と指摘した。
同氏は「午前5時に自宅に行って何かを話す約束があったとは時間的に思えない。恨みを持って侵入したというより、何か話をしていた時に突発的にその場にあったパターを手に取った可能性が考えられる、計画性があったわけではない」と状況から読み解いた。
パターが室内に残されていたことについて、同氏は「自分が持って行ったものではないので、大きいパターを持って逃げる方がリスクがある」とした。
小川氏は「午前5時に出入りした者が怪しいとなると、死後約12時間。ご遺体の硬直は死後約2時間で顎部(あご)から始まります。警察から死亡推定時間の発表は、なされていませんがが分かっていると思います」と指摘。「外部から第三者が侵入する時は通常土足。靴を脱いで侵入しているのなら面識があったという関係になる。一方、交友関係のトラブルはないと聞いているので、突発的な可能性が強いのではないか。室内で争っていれば毛髪が落ちていたり、被害者の爪から繊維片などが鑑識活動の中で判明する事実も多い。犯人逮捕にそれほど時間はかからないと思います」と推測した。