山形の女医殺害事件は突発的な犯行か 小川泰平氏が推測 凶器か?パターから読み解く

小川 泰平 小川 泰平
矢口智恵美さんとみられる女性の遺体が発見されたマンションに張られたシート=20日午後、山形県東根市(提供・共同通信社)
矢口智恵美さんとみられる女性の遺体が発見されたマンションに張られたシート=20日午後、山形県東根市(提供・共同通信社)

 ゴルフのパターが矢口さんの持ち物であったかは発表されていないが、小川氏は「パターを凶器として持っていくことは、その大きさもあって考えづらい。最初から殺害する意図があるなら、刃物などを持っていくはず。おそらく、ご自宅にあったパターではないか」と指摘した。

 同氏は「午前5時に自宅に行って何かを話す約束があったとは時間的に思えない。恨みを持って侵入したというより、何か話をしていた時に突発的にその場にあったパターを手に取った可能性が考えられる、計画性があったわけではない」と状況から読み解いた。

 パターが室内に残されていたことについて、同氏は「自分が持って行ったものではないので、大きいパターを持って逃げる方がリスクがある」とした。

 小川氏は「午前5時に出入りした者が怪しいとなると、死後約12時間。ご遺体の硬直は死後約2時間で顎部(あご)から始まります。警察から死亡推定時間の発表は、なされていませんがが分かっていると思います」と指摘。「外部から第三者が侵入する時は通常土足。靴を脱いで侵入しているのなら面識があったという関係になる。一方、交友関係のトラブルはないと聞いているので、突発的な可能性が強いのではないか。室内で争っていれば毛髪が落ちていたり、被害者の爪から繊維片などが鑑識活動の中で判明する事実も多い。犯人逮捕にそれほど時間はかからないと思います」と推測した。

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