大学卒業後、某都銀にSEとして入行した福田さんは19年間務めた後に専業作家生活に入りました。銀行でのキャリアを重ねた後、銀行とIT企業が合弁で設立したシステム開発と運用を行う新会社に出向。その後、新会社の人事に2年間配属され、働く人のモチベーションを高めるための制度を設計したことも。その経験が今、役立っているそうです。
-お店でのイベントはどのようなものを?
「大きく分けて2つ考えています。まずブックイベント。読書会や作家の刊行記念トークイベントなど」
「次にIT系のイベントや講演会。「Python(パイソン)」を使ったAIのプログラミングの勉強会といった「もくもく会」的なものから、「Word Press(ワードプレス)」を使ってホームページを作る、といった初心者向けのものまで」
特に後者に関しては、元SEである福田さんは神戸でテック系のイベントがもっとあればいいのに、と常々残念に思っていたそう。東京は人口の多さゆえ、例えば人工知能のプログラミングに興味のある人の絶対数も多いし、仲間を見つけやすく集結もしやすい、といいます。だから一人が何か発見し、「インフルエンサー」として振動し始めると、あっという間に密接する誰かに伝わり大きなうねりとなっていく。でも神戸だと個と個の距離があり、振動が伝わりにくい。そうするうちにバイブレーションも情熱も消えてしまう、と嘆息します。
「先月『KIITO』で行われた人工知能のイベントには老若男女、100人くらいの人が会場をびっしり埋めていました。関心は高いんです。でもいざ学ぼうとすると、神戸ではそういう勉強会は専門の研究者や技術者レベルの人たちの間でのみクローズドで行われている気がします」
だからもっとすそ野を広げて、一般人が気軽に参加し仲間を作れる場を作りたい、と福田さん。
「ちなみに店名は、直訳するとデジタルの洞窟、という意味です。尊敬する作家、クリフォード・ストールの著作『インターネットは空っぽの洞窟』からとりました。本やコンピューターに興味のある人たちが集う、居心地の良い洞窟のような場所になればとの思いを込めました。ぜひここからわくわくするようなことを一緒にやっていきましょう、宜しくお願いします!」
▼株式会社Digital Cave(デジタル・ケイブ)
住所:〒650-0031 兵庫県神戸市中央区東町123-1 貿易ビルB1F(店舗所在地)
▼同社HP
https://www.digitalcave.co.jp/
▼同社採用情報ページ
https://www.indeedjobs.com/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%96/_hl/ja?cpref=JXWAtnzf3XW5aRnY2g_zouV7xMD8uRK8WfLpDeH8c_I