印象的な企画として、三上編集長は超能力捜査で知られるジョー・マクモニーグル氏との仕事を挙げた。
「FBI超能力捜査官という肩書で紹介されたりするんですけど、実際、米軍に創設された超能力部隊のメンバーで、すごい能力ある。歴史ミステリーを超能力で解き明かそうと、邪馬台国を透視で探す総力特集は面白かった。畿内か九州か、卑弥呼の顔は…とか」
ノストラダムスの大予言でハルマゲドンがあるとされた99年7月発売号での総力特集も忘れられない。三上編集長は「年代が区切られている予言ものは、それが過ぎるとパタリと世の中の関心がなくなってしまう。マヤ予言の2012年12月23日(人類滅亡説)もありましたけど、その時は盛り上がっても、それも過ぎれば…」と、難しさも吐露した。
だが、ノストラダムスの予言そのものはまだ終わっていないのだという。三上編集長は「予言は3700年以降まである。どうしても99年=世紀末というイメージが強烈にあったので、その年が予言の代名詞になりましたが、研究家は『この先もある』と言っておられます」と明言した。
そして50周年へ。かつては読者が紙焼きの心霊写真を編集部に送ってきたものだが、今はスマホで撮った画像がラインで送られてくる時代。三上編集長は「出版界全体として雑誌という文化がどこまで生き残っていけるか。ネットの速さには勝てないので、研究家の意見や検証を誌面で読んでいただければ」と紙媒体ならではの強さをアピール。今後に向けて「とにかくネタを!」と腕まくりした。