タイ発のポスト「カメ止め」 ミニシアター広報が人気の理由を探る

宮本 裕也 宮本 裕也
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(C)GDH 559 CO.,LTD.All rights reserved.
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 小さな劇場での上映だったことも奏功した。私が勤める神戸の元町映画館でも上映していたが、キャパオーバーでの満席が続いた。すると、あまり意識していなかった人でも「満席になるくらいなら面白いのでは?」と興味本位で観たくなる。

 ここでざっくりと映画の興行、上映期間について説明しよう。ミニシアターで上映するような作品は、基本的には1~3週程度で上映終了する。一方でシネコンのような大きな劇場では、ヒットすればするほど上映延長となる。近年では『君の名は。』が良い例だ。

 今まではシネコンでヒットしたものが大ヒットと呼ばれていたが、今年のヒット作は、ミニシアターでヒットしたものが追加でシネコン上映されて大ヒットを呼んでいる。今後も同様な流れで「棚からぼた餅」のようなヒット作が生まれるのでしょう。

 最後に今後、ミニシアター発で大化けの可能性がある映画を紹介します。

「あみこ」(監督・山中瑶子/2017年)これだけエネルギーに満ちた日本映画は珍しい。しかも監督は10代。この衝撃的なデビュー作を劇場で体験してほしい。

「ブルー・マインド」(監督・リサ・ブリュールマン/2017年)

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