弁天町も梅田に近いものの、大阪の中心地とは言い難い。古びた商店街や住宅が多く並び、アナログ感が漂う町だ。そんな雰囲気とマッチングするように、同ホテルの全客室にはレコードプレーヤーが設置されている。
「レコードのような古き良きものは、時代を一巡すれば再びスポットが当たりますよね。弁天町も同じです。悪い意味で古いと思われてしまいがちですが、それが本質的に良かったりするし、実際は住みやすい。恐らく弁天町のようなところが、これから再び注目されると思うんです」
また活発なイベント開催も、同ホテルならではの取り組み。今年の8月にはDJを招き「平成ラストサマー」という音楽イベントが行われた。今後もトークショーなどが予定されている。
「我々が実現させたいのは、ゲストの人生にほんの少しプラスになるような旅行体験。ユニークなサービスを提供し、その人が今まで気づかなかった潜在的な欲求を引き出す。これからもそんなホテルを目指していきます」