コカインを注射器で打てるのか?薬物経験者が明かす実態「真実を伝えて」

北村 泰介 北村 泰介
薬物をテーマに対談するKEI氏(左)と牧師の進藤竜也氏=都内
薬物をテーマに対談するKEI氏(左)と牧師の進藤竜也氏=都内

薬物を断つこと

 進藤氏は「やめられないから依存症なのであって、やめるためにはより強い依存が必要。私の場合はキリスト。刑務所で聖書を読んで『これだ』と。自分の人生に1本芯が入るものがあれば変わることができるのでは。出所して『もう刑務所に入りたくない』という人は教会に住み込ませている」と語る。

 KEI氏は「覚醒剤中毒で2年間どっぷり浸かっていた19歳の時、お袋に注射器を割られて『このやろー』って、道具(拳銃)で3発撃ってパクられて…。お世話になった警察の人に『もうちょっと利口になれよ』と言われ、悔しくてピタッとやめた」と明かす。

薬物報道

 KEI氏は「真実を伝えてほしい。テレビのコメンテーターが『コカインを注射器で打ったり…』と言っていたが、ありえない話。コカインを水に溶かしても片栗粉のようで、打つと体がけいれんし、注射を打つ手も震えて腕が血だらけになる。あってはならないことだが、テレビを見た若い子が注射器で打って心臓が止まるケースもあるかもしれない」と危険性を指摘。進藤氏は「1回刑務所に入るとレッテルを貼られ、セカンドチャンスがない。罪を償った人のやり直しをサポートし、回復の道を見守るべき」と訴えた。

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