静岡県藤枝市内の山中で浜松市の看護師、内山茉由子さん(29)の遺体が6月9日に見つかった事件で、既に逮捕された2人の容疑者に加えて“第3の男”として逮捕監禁罪で行方を追われていた芥川豊史容疑者(39)の遺体が新潟市内で発見されたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は21日、デイリースポーツの取材に対し、「不可解な点が多い。“第4の人物”がいる可能性もある」と、さらなる新展開を示唆した。
小川氏は、捜査関係者や周辺への取材を通して、芥川容疑者が以前は別の「E」という別の名字を名乗り、正式な構成員かどうかは不明ながら暴力団事務所に出入りしていたこと、犯行直前まで東京都内に住んでいたことなどを明かした上で、「複数の前科があるものの、今回のような凶悪事件や女性に対する事件での逮捕歴はない。それにも関わらず、本人が主導でやったと断定できるのか」と、同容疑者を“主犯”とする見方に疑問を呈した。
さらに同氏は「仮に主犯だったとしても、これだけの凶悪事件を起こしておいて、簡単に自殺するのかという疑問が残ります。そこが不思議な点の一つ。となれば、第4の人物がいる可能性も考えられる」と指摘した。
今後の捜査について、小川氏は「芥川容疑者と(5月26日に連れ去られた現場である)浜松との関連性、さらに同容疑者と被害者との関連性がいまだに判明していない。その点も焦点になってくるでしょう」と推測した。