死亡の芥川容疑者、連れ去り容疑者への報酬は50万円も支払われず 静岡・女性遺棄事件

小川 泰平 小川 泰平
花が手向けられた遺棄現場。近くにガードレール。車道のすぐ近くだった=静岡県藤枝市内(撮影・小川泰平)
花が手向けられた遺棄現場。近くにガードレール。車道のすぐ近くだった=静岡県藤枝市内(撮影・小川泰平)

 静岡県藤枝市の山中で浜松市の看護師、内山茉由子さん(29)の遺体が見つかった事件で、浜松東署捜査本部は逮捕監禁罪で逮捕状を得て行方を追っていた住所不詳の芥川豊史容疑者(39)の遺体が新潟市内のホテルで発見されたと発表した。捜査本部によると、現場の状況から自殺とみられているが、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は19日、デイリースポーツの取材に対して、報酬の金額など、この事件に関する新事実を示唆した。

 捜査本部は16日に芥川容疑者を全国指名手配して行方を追っていたが、その前日である15日に新潟市内のビジネスホテルで同容疑者の遺体が発見されたと発表。死亡は14日だった。先に逮捕監禁の疑いで逮捕されている鈴木充容疑者(42)は「途中で怖くなって車から降りた。芥川容疑者からの報酬の約束は50万円だったが、受け取っていない」などと供述しているという。

 芥川容疑者は鈴木容疑者と伊藤基樹容疑者(28)に対し、内山さんの連れ去りを指示した主犯格としてみられていた。容疑者の死亡で真相解明は難しくなりそうだが、小川氏は「今後の捜査として、死亡した容疑者が利用していたスマホ、PC等を差し押さえて事案の究明と、被害者との関連、逮捕されている2人の容疑者と浜松との関連について解明する必要があるでしょう」と指摘した。

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