東京五輪へ“虎の穴”となるか…本格スケボー、クライミングができる大阪の商業施設

山本 智行 山本 智行

 だんじりの街、大阪・岸和田市の商業施設「岸和田カンカン ベイサイドモール」のWEST棟が「スポーツとアクティビティ」をテーマに大胆リニューアルした。この3月30日にオープンし、好評を博している。関西の商業施設では初めてとなる国際基準を満たす高さ15メートルのクライミングウォールに、本格的なスケートボードパークを導入。乗り遅れてはならじとばかり、大阪の新スポットを訪ねてみた。

 巨大な「壁」は眺めているだけでも壮観だ。この「クライミングウォール」は幅8メートル、高さ15メートル。最大斜度は135度と世界大会が開催できるレベルで「リード壁」という。その反対側には、斜度95度で登る速さを競う「スピード壁」も併設されていた。実際、オープン当日には日本代表の原田海選手、杉村紗恵子選手がスペシャルゲストとして実演。スポーツクライミングの魅力をPRした。

 もちろん、初心者向けの低い壁も近くにあり、気軽に参加できる。国際基準のクライミングウォールにはインストラクターが常時スタンバイ。入会登録料1500円+利用料、小学4年生以上は会員登録が必要だ。

 もうひとつの目玉としてムラサキスポーツとコラボした「スケートボードパーク」もある。手すりや縁石、斜面などストリートをイメージした本格的な施設。BMXも入れるパークは大阪では珍しいとか。こちらもインストラクターによる指導があり、本格的な大会やスクールも開催予定だという。インストラクターの1人は「自由な発想で滑るのがスケボーの楽しさ」と話してくれた。この「スケートボードパーク」は1日800円(土日祝は1000円)。スケートボードやBMX、ヘルメット、肘パットなどレンタルもある。

 また3階建ての館内もひと工夫されており、通路は陸上トラックをイメージ。「ムラサキスポーツ」「好日山荘」「ボディメーカー」などスポーツウェア、アウトドアの専門店が入店している。さらに、こども向けには2階から3階にかけて巨大な網の遊具「あみあみカンカン」が新設されており、アクティビティとショッピングが同時に楽しめる仕掛けになっている。

 くしくも「クライミング」「スケートボード」「BMX」は2020年の東京五輪で新たに採用される正式種目として注目を集めており、この新スポットからオリンピアンが誕生するかもしれない。

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