迷い猫を失った悲しみを癒してくれた子猫、令和になっても大事な家族

佐藤 利幸 佐藤 利幸

 テンちゃんが心を許しているのは奥様と娘さんだけだそうです。寒い時期になると奥様の布団に潜り込んで眠り、娘さんとは毎日風呂に一緒に入りおしゃべりしています(もちろん湯船に浸かることはありませんが)。旦那様には近寄りもせず無視しますが、ひどく疲れていたり、二日酔いでしんどそうにしていると近づいてきて「にゃん」と鳴いて去っていきます。そんなとき旦那さんは「がんばりや」「何してんねん」「しっかりせんかい」とテンちゃんが励ましてくれていると勝手に解釈しているそうです。

 そんなテンちゃんももう13歳になりました。数年前に病気にもなり、現在は月2回定期的に病院に通っています。年齢を重ね性格も少し丸くなったのか旦那様にも少し気を許してくれるようになったそうです。年号は平成から令和に改元しましたが、藤谷家ではこのテンおばあちゃんと一日でも長く、共に暮らしていけることを願って止まないそうです。

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