中国人俳優のDV被害女性が告白!なぜ通報できなかったのか?

小川 泰平 小川 泰平
被害女性が20日にインスタグラムで公開した顔面や腕、手のあざ(小川泰平氏提供)
被害女性が20日にインスタグラムで公開した顔面や腕、手のあざ(小川泰平氏提供)

 中国の人気俳優・蒋勁夫(ジャン・ジンフー)容疑者(27)が28日、交際していた日本人女性(25)に対する傷害容疑で警視庁巣鴨署に逮捕されたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏はデイリースポーツの取材に対し、被害者女性をインタビューした際の証言を踏まえ、「ここまでひどいDVは見たことがない」と実態を明かした。

同居して数週間後からDV始まる

 蒋容疑者は今年10月12日、東京都豊島区内のマンションで交際中の日本人女性に対して顔や腕を複数回殴るなどの暴行を加え、全治4週間の重傷を負わせた疑い。事件後、逃走していたが、11月28日午後、同署に出頭した。容疑を認めている。

 同容疑者はモデル出身で中国のテレビドラマや映画で主演するなど活躍。今年4月から日本に語学留学し、この女性とは5月に知人の紹介で知り合い、7月にSNSで交際宣言して同居していた。女性によると、その数週間後からドメスティックバイオレンス(DV)が始まったという。

 小川氏がインタビューした女性の証言によると「蒋容疑者はキレやすい性格で理由もなく暴力を振るわれるようになり、10月11日の夜にはその暴力がエスカレート。部屋中が血だらけになり、動けなくなるほど彼に殴られたり、蹴られたりした」という。12日朝、同容疑者が部屋から外に出たすきに、女性は110番通報し、警察官が呼んだ救急車で病院に搬送。顔面、右大腿部、右後頭部、左胸部の挫傷と診断された。警視庁に被害届を提出して受理されていた。

 今月20日、蒋容疑者は中国のSNS「微博(ウェイボー)」に暴力行為を認めて謝罪コメントを投稿。中国では同容疑者に対する批判だけでなく、女性への中傷コメントも書き込まれるなど“炎上”する事態になっているという。

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