「ももクロ」の次は
アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のイベント会場と駅を結ぶ臨時シャトルバスの「行先表示器」前面にマスコットキャラクターのイラスト、後面に「モノノフ集合だZ!」と表示し、ファンを喜ばせた同社は現在、人気アニメ「けものフレンズ」とコラボを実施中です。
JR姫路駅とサファリパーク「姫路セントラルパーク」を結ぶ直通バスでは、「けものフレンズ」仕様で表示。登場キャラクターのイラスト入りとあってファンの間で評判のようです。
通常、行き先表示は、社員が専用ソフトで文字を入力。手順は一般的なパソコンの文字入力とほぼ同じで、路線バス用なら30分もあれば完成するそうです。
しかしイラストの場合は、点をつなげて絵を描く「ドット絵」の手法。数にして6720もの小さな升目にマウスのクリックで点を打ち続ける地道な作業は、けものフレンズの場合、所要時間は48時間。
さぞや入力担当者は苦労したのでは、と思いきや、作業をしたのは、社内随一の“けもフレファン”という運行ダイヤ担当の男性社員。話を聞きつけ、部署の垣根を越え自ら“志願”。周囲が口を挟む間もないままに「尋常ではないこだわりで、ありえない“作品”が生まれました」(宮本さん)。
クオリティーの高さは本家「けものフレンズプロジェクト」のお墨付き。姫路セントラルパークでは、直通バスを降りた来場者が行き先表示を熱心に記念撮影する姿が、お約束になりました。
次はどんな行き先表示が登場するのか心待ちにする人も増えたのでは?
「ハードルは上がりましたが、弊社の認知度も上がればありがたいです。それと1人でも多く採用出来ればと思っています」