カープOB川島堅さん、右肘痛で通算1勝に終わった悲運のドラ1 現在は東京で整骨院を経営

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現役時代の川島堅さん
現役時代の川島堅さん

 引退後、医療者の道を選んだ。現役時代は故障を治してもらう立場だったが、「逆に治す立場はどんな感じなんだろう」と興味を持ったという。治療院で働きながら専門学校に3年間通い、柔道整復師の国家資格を取得した。07年に独立し、現在の整骨院を開業。「自分に向いている仕事だと思います。定年もないので、体が続く限りやっていきたいですね」と充実した日々を送っている。

 引退後はグラブなど野球道具を手にすることはなかったが、2年前に学生野球資格(アマ資格)回復の研修会を受け、何度か母校のグラウンドにも足を運んだ。「大した選手でもなかったので、人に教えられるようなものは何も持ってないとは思うんですが…。ちょっとでも選手のプラスになればと思い、ちょこちょことアドバイスみたいなことはさせてもらっています」。後輩たちの練習に励む姿を見ると自分の高校時代を思い出すという。

 カープ時代の思い出を尋ねると「思うようにいかなかったので苦しいことばかりだった。チャンスをもらいながら、それを生かすことができなかった」と振り返る。現在3連覇中のチームには、かつてのチームメートもいる。川島さんの2歳上の高ヘッドコーチ、1歳上の緒方監督は、ともに高卒でカープに入団、同世代で仲も良かった。「今は皆さんも忙しいと思うので連絡は取っていませんが、いつも応援しています。今年こそ日本一になってほしいですね」とエールを送った。(デイリースポーツ・工藤直樹)

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