払う側になると考え方は反対になる。例えば夫側に明白な離婚原因があるのに「お金を払わなくていい」と合意に達したのであれば夫側はそれを明記した書類を作るべきとなる。作ったことによってその合意は確定的と評価される可能性が高い。
小倉は結婚生活の反省点を聞かれ、「子ども一番の生活だった。旦那さん一番にしていれば違ったかもしれない。そこは本当に反省します」と話した。子どもの誕生によって夫婦仲が良くなることはもちろんあり、また何らかの悪影響があることも決して珍しいことではない。小倉があげた反省について北村弁護士は「私たちからすると新鮮」と述べた。
小倉と似たようなケースで妻側が弁護士事務所に離婚相談に訪れた場合、妻側が一方的に夫が悪いと責め立てることが通例であり、子育てを最優先し過ぎたことを反省する言葉を聞くことはないという。北村弁護士は「そういう意味で新鮮」「いかにも日本人的」「人がいい」と小倉の人柄についても述べた。
一方で、今後のイメージ作りを考えた上での発言であった可能性も捨てきれない。いずれにせよ、シングルマザーとして生きていくことを決断した小倉にはこれまで以上に注目が集まりそうだ。