日馬富士 起訴か不起訴の分岐点は…犯行の悪質性が重要

北村 晴男 北村 晴男
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 従ってこれらが伴わず、また貴ノ岩の「被害感情」が強ければ検察が不起訴にすることは難しいという。さらに、日馬富士が暴行に及んだ動機や、犯行態様、すなわち平手だったのかビール瓶を用いて暴行に及んだのかという点も考慮される。これらは「犯行の悪質性」につながり、「悪質性が高いか否か」は起訴か不起訴の重要なポイントになる。

 起訴されれば略式起訴か公判請求となる。前者は簡易裁判所が公判を開くこと無く、検察官が提出した資料に基づいて罰金を科す。後者は検察官が裁判所に対し公開法廷で裁判を請求すること。その場合には、日馬富士は被告として出廷を求められることになる。

 傷害罪は刑法204条によって「人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する」と規定されている。

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