日馬富士 起訴か不起訴の分岐点は…犯行の悪質性が重要

北村 晴男 北村 晴男
北村晴男
北村晴男

 横綱日馬富士(33)が平幕貴ノ岩(27)に暴行し、負傷させた問題で、鳥取県警は年内にも日馬富士を書類送検する方針を固めた。送検されれば、その後は起訴か不起訴かが焦点になる。起訴となると横綱が被告として法廷に立つという異例の事態も有りうる。日本テレビ「行列のできる法律相談所」に出演する北村晴男弁護士に、起訴と不起訴の分かれ目について聞いた。

傷害事件が不起訴となる場合

 鳥取県警は身柄を拘束した送検ではなく、書類送検との方針を固めた。これは日馬富士が逃亡する可能性も証拠を隠滅する可能性も無いと、県警が判断したとみられる。本件で証拠隠滅とは「例えば貴ノ岩に働きかけて自身に有利な証言をさせること」と北村弁護士。貴ノ岩は師匠貴乃花の庇護下にあり、この点について県警は問題ないとの判断をしたとみられる。また、逮捕の可能性について北村弁護士は「100パーセントないだろう」との見通しを示した。

 書類送検されればその後は起訴か不起訴かという展開になる。傷害事件が不起訴となるためには一般的にどういうことが必要なのか。

 北村弁護士は「一番大切なこと」として(1)示談の成立と(2)ケガの程度、次に(3)治療費や慰謝料を支払って被害弁償がなされているか、(4)社会的制裁を受けているか、(5)十分に反省しているか-と5項目をあげた。

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