浮気を防止するために、芸能人夫婦がGPSを利用している例がときどき見られる。大食いタレントのギャル曽根は、夫でテレビディレクターの名城ラリータ氏の行動をGPSでチェックしているとテレビ番組でたびたび発言。視聴者の驚きや共感を誘った。夫婦間で夫もしくは妻から「GPSで…」と求められた場合、法的にどのような反論ができるのか。日本テレビ「行列のできる法律相談所」に出演する北村晴男弁護士に聞いた。
夫婦間でもプライバシーはある
今年初回の「行列」は14日に放送。ギャル曽根は名城氏の行動をGPSでチェックしていることを明かした。名城氏は当初は抵抗があったものの、ギャル曽根のために受け入れたとしていた。夫婦なら当然というギャル曽根に対し、司会を務めた明石家さんまは懐疑的な立場を示していた。
交際相手や夫婦の一方から、「お互いの居場所を確認するためスマートフォンにGPSアプリをダウンロードしよう」などと提案された場合、さんま派としてはどのような反論を試みることができるのか。
北村弁護士は「『夫婦間でもプライバシーはある。それはできない』と主張することができます」と述べた。相手が「夫婦だから当然だ」と反論してきたら、「夫婦はお互いに信頼し、相互の人格を尊重するからこそ本当の意味で深い愛情を育むことができる。だからこそ、夫婦だからと言って干渉するのが当然だというのではなく、お互いのプライバシーを尊重すべきではないか」と再反論できる。