風俗通いで失明!?急増する梅毒と合併症の恐怖

ドクター備忘録

窪谷 日奈子 窪谷 日奈子
 思い当たることがあることがあれば受診の際に伝えましょう
 思い当たることがあることがあれば受診の際に伝えましょう

 最近は他の病気で抗菌薬が多用される傾向があり、梅毒に対する治療が不十分なまま症状がほとんど出ない無症候性梅毒が増えています。しかし症状がない期間も感染力はあり、適切な治療がされないまま時間がたつと神経梅毒へ進展し視神経障害を起こすのです。

 では私たちはなにに気をつければ良いのでしょうか。予防には「不特定多数の人との性行為を避けること、性行為の際は最初からコンドームをつけること」がいいと言われていますが、それは感染リスクを減らせるだけです。

 予防はもちろん大切ですが、感染が心配なときは検査を受けることが何より重要。簡単な血液検査で調べることができますので、不安がある方はぜひ検査をうけてください。陽性だったら確実に治療し、他人にうつさないようにすることが肝心。梅毒は何回でも感染しますので、パートナーがいるなら一緒に治療しなければまたすぐに感染してしまいます。

 医者も患者も「梅毒は過去の病気」「自分には関係ない」という認識を捨てて、梅毒の拡大を防ぐ必要があります。特に視神経萎縮は1度起こってしまうと回復は困難です。思い当たることがある方は受診のおりに、必ず伝えることをお忘れなく!

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