2回目の白内障手術は「できない」ではなく「必要ない」

ドクター備忘録

窪谷 日奈子 窪谷 日奈子
白内障手術の再手術は必要ないようです(zsv3207/stock.adobe.com)
白内障手術の再手術は必要ないようです(zsv3207/stock.adobe.com)

 ちなみに人工のレンズのお掃除は、1度しておけばほとんどの方は2回目の濁りが出ることはありません。汚れる場所自体をレーザーで飛ばしているので、濁る場所自体が無くなっているからです。冒頭の「2回目の手術はできないらしい」という噂は、正確にいうと「2回目の手術は必要ない」が正解になります。

 では早めにレーザーをしておいたほうがいいのかというと、実はそんなこともありません。ほとんど汚れていない状態でレーザーを当てても、見え方は変わらないのでご満足いただけないと思いますし、レーザーにも色々な合併症がありデメリットの方が大きくなってしまいます。実際にレーザー治療が必要な汚れがあるかどうかは、視力検査をし実際診察でレンズを見れば判断できますのでぜひ1度受診してみてください。

 後発白内障になる時期は個人差が大きく、人によっては手術のあと2~3カ月で出現することもあれば、何年もたってから出るかたもいます。逆にまったく起こらない方もいらっしゃいます。白内障手術が終わってよく見えるようになると、「もう眼科は卒業だ!」と来院されなくなる方がいらっしゃいますが、レンズの袋が汚れていないかは定期的にチェックを受けていただけたらと思います。

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