ベイコム総合体育館“裏技”でリニューアル 目からウロコの方法で改修費捻出

 同課長は現立場に就いた3年前から改修を検討してきたが、予算の壁にはね返された。プラスチックシートへの取り換えや、現座席を修理する方法では、総額で1700~2100万円程度が必要だった。直ちに体育館運営が困難になる案件ではないため、予算の追加等は難しく、問題は棚上げされてきた。

 転機は今年1月。家族でホームセンターを訪れた際、家具売り場でチェアカバーを目にし「これでいけるのでは」とひらめいた。業者と見積もりを行った結果、費用は椅子を取り換える方法の4分の1程度。改修費の捻出が可能になった。

 カバーは4回の試作を経て完成。背もたれから腰を掛ける座部を覆う縦長の形状で、素材は防炎布をクッション材に縫い込み、座り心地を柔らかくした。カバーを外して洗濯することも可能。予備も一定数用意した。

 濱本課長は「さらに多くの方に気持ちよく利用していただきたい」と意気込む。さまざまなスポーツの舞台として、体育館は役割を担い続けていく。(デイリースポーツ・山本鋼平)

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