「もっと周知できていれば…」スプレー缶に穴あけて爆発事故

佐藤 利幸 佐藤 利幸
スプレー缶類の排出ルールについて札幌市の周知チラシ
スプレー缶類の排出ルールについて札幌市の周知チラシ

 一部報道では16日夜に発生した札幌市豊平区の爆発事故で、発生元とみられる不動産従業員が、スプレー缶100本以上を廃棄するために穴を開け、湯沸かし器をつけたところ爆発が起きたと話している。この報道に対し、SNS上では「平岸のガス爆発は大量の缶に穴を開けてたのが原因らしいけど、札幌市は去年から穴開けずに回収に切り替えてるのに…こういう事故のもとになるから穴開けず回収になったんだろうか。もっと周知できていれば…」などと、スプレー缶の捨て方に対する声が相次いでいる。家庭ごみと事業系ごみ、あるいは自治体によって廃棄ルールは異なるが、私たちが安全に捨てるにはどのようなことに注意すればよいだろうか。

 家庭ごみに関しては、今回事故のあった札幌市のホームページによると「スプレー缶・カセットボンベ」の排出について2017年7月1日からルールが変わった。「中身を使い切って」「穴をあけずに」「透明または半透明の袋に入れ(無料)」ごみステーションにお出しください。とアナウンスしている。仙台市や神戸市など現在も穴あけルールに変更がない自治体もあるが、札幌市はすでに「お知らせ」として市民に通達していた。

 札幌市の消防関係者によると、穴あけ行為は大変危険な行為だという。

・室内でスプレー缶に穴をあけると、可燃性のガスが充満し、爆発する可能性がある。

・冬場、ストーブの近くで穴をあけると、その温度で爆発する可能性がある。

・穴のあけ方として、釘とトンカチを使った場合、火花が飛んでガスに引火する可能性がある。

 「1本でもかなりの爆発力。それが100本以上となると…建物を吹き飛ばす威力はあるでしょうね」と危険性を話した。

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