紅白歌合戦。昨年の大みそかも多くの歌手、タレントが出演され、1年の締めくくりに我々を楽しませてくれました。1年間たまったストレスを弾き飛ばすほどのエネルギーを得た人も多くおられたのではないでしょうか?ただ、有名な女性グループの中の3人の女性がステージで倒れたことに非常に心配しました。
後ほど病名が発表されて、個人的には少し安心しました。過換気症候群。一般的には「過呼吸」といわれています。若年女性に多く認められます。ストレス、緊張、不安、過度の運動によって発作が出現します。
症状としては、呼吸回数の増加、呼吸困難、動悸(どうき)、前胸部痛、めまい、意識障害、パニック、手足の硬直などが起こります。なぜ、こういう風なことが起こるのか?原因は、身体の中の二酸化炭素が極端に不足してしまうからなのです。
呼吸をして、体内に酸素を取り込めば、取り込むほどいいと思われがちですが、身体の中には、適量の二酸化炭素も必要なのです。微妙なバランスを二酸化炭素が調節しています。
身体の中で急激に二酸化炭素が減少することにより、血管内のカルシウムイオンがアルブミンと結合して、見かけ上のカルシウムが減少することにより、手足の筋肉が硬直してしまい、更に不安がまして、呼吸回数が増え、さらに二酸化炭素が身体から出て行ってしまうという悪循環に陥ってしまうのです。今回もそういうことではないかと考えています。