阪神・原口選手が大腸がん 20代の罹患は珍しいが怖がらず内視鏡検査を

町医者の医療・健康コラム

谷光 利昭 谷光 利昭
大腸がんが見つかったことを明かした原口
大腸がんが見つかったことを明かした原口

 最近は大腸癌以外にも、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患が若い世代に増えているので、大腸内視鏡の検査を積極的に受けて頂くことが最良だと思われます。大腸癌でも早期であれば内視鏡切除のみで治療が終了することも多いのです。

 進行度にもよりますが、最近は進行癌でも多くの場合、腹腔鏡を使った手術が行われ患者さんにできるだけ侵襲が少ないように様々な工夫がなされています。大腸癌は早期であれば、悪性度が比較的低い癌であるとされ、予後も良好です。その為には、早期発見、早期治療が大変重要になってきます。

 「大腸内視鏡の検査が大変でイヤだ」と多くの患者さんがおっしゃいます。最近は技術の向上もあり以前よりも比較的楽に検査できるようになっています。当院では、肛門から大腸の一番奥に到達するのに、おおむね3~5分しかかかりません。気になる症状や便潜血が陽性であれば、ぜひ怖がらずに大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。

 最後になりますが、原口選手の早期回復と1日でも早く元気なお姿での活躍を見られることをファンのみなさまと同様に祈っております。

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