紀州のドンファン不審死、真相解明カギは薬物ルートに…大阪府警も協力 小川泰平氏が解説

小川 泰平 小川 泰平
野崎幸助さんが不審死した和歌山県田辺市内の自宅。9か月を経た今も真相は不明のままだ(撮影・小川泰平)
野崎幸助さんが不審死した和歌山県田辺市内の自宅。9か月を経た今も真相は不明のままだ(撮影・小川泰平)

 その上で同氏は「薬物捜査には“薬物の指紋”と言われる手法がある。同じ薬物でも製造方法などの違いによって、製造方法、製造地、不純物の割合等の特徴から出所を調べる。また、同じデータの薬物の取り扱いが過去にないかなど『異同識別鑑定』を用いていると思われます。野崎さんの不審死が“事件”だとすれば、身近の者でなければ犯行は不可能と推測されており、その関係者が直接、薬物の前歴者とつながっていなくても、誰かを介してつながる可能性もあるので、そこを調べている。時間がかかります」と解説した。

今後の行方は?

 小川氏は「ある程度、捜査対象を絞って、何か“引きネタ”というか、事情を聴ける者がいないか、創意工夫して捜査を一歩一歩、前に進めていると聞いています。警察は不審死という容疑よりも、薬物に対する容疑で身柄を押さえられる準備をしていると考えられます」と推測した。

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