広大な芝生の上を、一斉にダッシュするオレンジや黄色のティラノサウルスたち。
その大群の中に、なぜか巨大な翼を広げた「プテラノドン」が、ぽつんと1体混ざっていました。
「レース後に『プテラノドンは有利ではないか』というここでしか聞かない意見が多数寄せられ運営の頭を抱えさせるティラノサウルスレース」。そんな言葉を添えて写真を投稿したのは、大会を主催する日本ティラノサウルス保存会(@TREXraceDAISEN)。投稿は302万回以上表示され、「いいね」は約7万件に上ります。プテラノドンの思わぬ参戦について、保存会に話を聞きました。
参加した301体の中に、1体のプテラノドン
このレースは、2024年4月14日に鳥取県西伯郡大山町のスカイテラス大山で開かれた「ティラノサウルスレース大山2024」。参加した“竜”は301体です。
本来はティラノサウルスの着ぐるみを着用して出走するのがお決まりですが、出走条件のルールは「強い心で自分はティラノサウルスだと言い張れる方」という、なんともユーモアあふれるおおらかなものでした。そこへ、その強い心を持って現れたのが、大空の覇者・プテラノドン。会場は「へぇーキミもきたんだー」という雰囲気だったそうです。
ツッコミ続出の投稿、運営の受け止めは
投稿には、「ひこうタイプ(人気ゲーム・ポケモンの属性の一つ)は禁止!笑」「向かい風の時は不利」「来年からティラノサウルスレース(プテラノドンの部)開幕ですね」といった声が寄せられました。「有利とかじゃなくてティラノサウルスじゃないのに、ティラノサウルスレースに混じってることにつっこめよ笑」と、出走そのものにツッコむ人も。「そもそも(古代生物の分類上)恐竜ですらない」という指摘もありました。
レース後から寄せられていた「プテラノドンは有利ではないか」という意見について尋ねると、「ですよね。と思いました。明らかにティラノサウルスより可動域が広いので」と、保存会も認めます。実際の走りに、翼はどう影響したのでしょうか。「おそらくベルヌーイの定理(流体の速さと圧力などの関係を表す法則)で揚力を生んだのではと思います」と保存会は分析します。
投稿への大きな反響には、「やっぱりプテラノドンはかっこいいよねと思いました」とのこと。「オルニトミムス(ダチョウのような姿の恐竜)やオヴィラプトル(くちばしを持つ小型の恐竜)では、ここまでの反響はなかったと思います」と続けます。
今後の出場について聞くと、プテラノドンも基本的には参加できるものの、運営の判断で、あまりにも有利な形状の恐竜は予選を通過できない場合もあるそうです。そのうえで、「記録より記憶を目指す恐竜様は、存分に唯一無二の存在をアピールしてもらいたいです」と呼びかけます。
記録だけでなく、記憶にも残る恐竜たちのレース。今後は、どんな姿の参加者が現れるのでしょうか。