元格闘家で、タレントの高田延彦さん(63)がかつてのライバル、ヒクソン・グレイシー(66)さんとの2ショットを披露した。"400戦無敗の男"の異名を誇るブラジリアン柔術の巨匠に弟子入りし、2度敗れたヒクソンさんから柔術指導を受けている。
指導を受けるため渡米した高田さんはレッスン初日、「一年振りのヒクソン先生のレッスン」とインスタグラムに喜びを表し、「いやー、良き緊張感と集中力がMAX状態で続き、時間があっという間に通り過ぎた感覚。最高の内容だったし、何より先生がいつもの眼光鋭く、身体の張りもあり、病と向き合いながらも元気そうで心底安心したという事。いつもながら真に極上の時間をいただき感謝です」と礼を述べた。ヒクソンさんは2023年にパーキンソン病への罹患を公表している。最後には「明日もわくわくする、楽しみよ」と早くも次のレッスンを心待ちにする様子を見せた。
そして、レッスンの最終日の投稿では、「すべてが最上級の時間だった」と充実感をにじませ、かつてのPRIDEのリングで2度対戦した両雄がプリントされたTシャツをヒクソンさんにプレゼントした。総合格闘技のリングでヒクソンさんに勝つことはできなかったが、高田さんは「60手前で柔術に出会い、いまこうして好きであり続け、その世界の頂にいるヒクソン先生に教えを乞う環境に立つ、この事実を私は感謝と共に誇りに思う」とあらためて感謝の念を込め、「目の前の病と闘い続けなければならないヒクソン先生と側にいる奥様のカシアさんには、どうか無理をなさらず、ゆっくりとしたペースで日常を過ごしてもらいたい。シリアスな病なので心配は尽きないが我々は祈り続ける。次回は2026年、ヒクソン先生のレッスンが今から待ち遠しくてたまらない」と述べた。
因縁の戦いを乗り越えた師弟関係に、SNS上では「何とも微笑ましい光景です」「ヒクソンさんのテクニックは別格でしたよね。なんか感動します!!」「かつては決闘という名の『果たし合い』をした仲の二人が時を超えてこのような師弟関係になり感動を覚えます」「男の中の男じゃけ世代を越えても歴史に残る二人やと思うとります 柔術の神」「30年近く経ってこんな素晴らしい光景を見られるとは想像もしていませんでした」などのコメントがあった。
高田さんとヒクソンさんはかつて1997年10月に開催された総合格闘技イベント「PRIDE.1」、そして翌年10月の「PRIDE.4」で、対戦。2戦とも高田さんの敗北に終わったが、この戦いは、その後の格闘技ブームを燃え上がらせる火種の一つとなった。