外国と日本では、同じことでも考え方や捉え方が大きく異なることがあります。とくに日焼けに対する意識は、その違いが表れやすいものかもしれません。絵本作家の刀根里衣さん(コミックエッセイではモカ名義)がイタリアでの日焼けをめぐる驚きの出来事を描いた『SPF50+をそこに使うか』がSNSで話題です。
海をこよなく愛するイタリア人の夫を持つ作者は、ある夏の日に義母と夫と3人でランチをしていました。
すると突然、義母が「みんなで海に行かない?」と言い出します。これに夫も賛成し、作者は「焼けるの嫌なんだけど」と渋るものの、3人で海に行くことになりました。
イタリアでは、海に行くことは肌を焼くことと同義だと作者は語ります。そのため、パラソルも持って行かず、浜辺に自分用のバスタオルを敷き、本や携帯電話を手元にセットすると、その上に寝転んで全身で日焼けを楽しむのです。
日焼け用オイルを塗り、「最高ー」「あー気持ちいい」と義母と夫は満足そうに寝転んでいます。そして、日焼けの熱さに耐えきれなくなると夫は海に飛び込み、海の中で立ち泳ぎをしながらその辺の人と世間話を楽しみます。しばらくすると浜辺に戻り、再び日に当たるということを繰り返すのです。
そんな2人を尻目に、日本人の作者は帽子を目深にかぶり、身体にもタオルをかけて、日差しを全力で避けます。「日陰ないし焦げるじゃん」と、日焼けを徹底的に避けようとする作者を見て、夫は「不審者にしか見えないね」と声をかけるのでした。
そして、日焼け止めを定期的に塗り直す作者に、義母が「貸してほしい」と声をかけます。作者が「結構強めのやつだけど大丈夫ですか?」と渡すと、義母は「ちょうどいいわ。火傷しちゃう部分があって」と、なんと自身の唇に日焼け止めを塗り始めたのです。
唇だけにピンポイントで日焼け止めを塗る義母の姿に、作者は衝撃を受けます。しかし義母は満足そうに、日焼け止めで真っ白になった唇を見せながら「これでバッチリだわ」と、再び寝転んで日焼けを始めるのでした。
読者からは「唇が日焼けすると皮がベロベロになりますもんね。保護するの大切」や「興味深くて面白かったです、身体がいたくなったりしないんでしょうか?」といった声があがっています。
そんな同作について作者の刀根里衣さんに話を聞きました。
イタリア生活を送る上での文化の違いや驚きなど、絵本からは発信できない部分もぜひ皆さまにお届けしたい!
―同作を描かれたきっかけを教えてください。
イタリアでは小麦色の肌が健康で美しいとされていますが、一方で日本は白いことが美という風潮が強いので、その対比をお伝えできたら面白いなと思ってこのエピソードを描きました。
―作中の出来事を経験したとき、どのようなことを感じられましたか?
「SPF50+をそこに塗るんかい!…でも確かに皮膚が薄いから火傷しやすい部分ではあるよな」と心の中でつっこみながらも、冷静に分析していました。
―絵本作家として活動されている一方で、同作のようなコミックエッセイも描かれていますが、コミックエッセイならではの面白さや、絵本とは異なる魅力について教えてください。
イタリア生活を送る上での文化の違いや驚きなど、絵本からは発信できない部分もぜひ皆さまにお届けしたい!と思い、コミックエッセイにしております。
絵本制作には癒しを、そしてコミックエッセイ制作には笑いを追求しています。
<刀根里衣/モカさん関連情報>
▽Instagram(コミックエッセイ)
https://www.instagram.com/viva.moka/
▽Instagram(絵本作家)
https://www.instagram.com/satoetone/
▽X(旧Twitter)
https://x.com/STUDIO_MOKA2013
▽note
https://note.com/moka_italia
▽絵本『月夜のうさぎ』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0HDB6D83W
▽絵本『モカとまほうのコーヒー』(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/414036159X