「もう少し早く言えよ」。のどまで出かかった言葉を、3歳の娘の母親は2秒でのみ込みました。そのときのやりとりをつづった投稿が、Xで502万回以上表示される反響を呼びました。
投稿したのは、30代で専業主婦の「ビッグガール3y+1y+(2026.11予定)」(@w26_823)さん。詳しく話を聞くと、その日は幼稚園を終えた娘さんとショッピングモールへ行き、3時間ほど遊んだ帰りのことでした。
妊娠8カ月の「ビッグガールさん」が、少し眠そうにしていた娘さんと駐車場へ向かい、「もうすぐ車だ」と思ったところで「トイレ行きたい」。この日はおなかや腰を支える妊婦用の骨盤ベルトを忘れ、歩くのもつらい状態でした。「やっと座れる」と安心した直後の一言に、「もう少し早く言えよ」と少しイラッとしてしまったといいます。
それでも、2秒ほどでグッとのみ込みました。
以前、娘さんが車内でお漏らしをしたことがあったといいます。そのとき「車の中でお漏らしすると掃除が大変になるから、おしっこが出そうなときは前もって教えてね」と伝えていたのです。「それを守って教えてくれたのだと気づきました」と振り返ります。
「ビッグガール」さんは「そんな母のつらさは、子どもたちには関係ありません」といいます。痛む体を抱えたまま、「よく教えてくれたね、偉いね!トイレに行こうね!」と娘さんを褒めました。
すると娘さんはニカッと笑い、「娘ちゃん、帰る前に言えたよ!」と、うれしそうに返したそうです。その姿を見て「あぁ、ちゃんと褒めることができてよかった、認めてあげられてよかった」と振り返ります。
娘さんはベビーカーに乗っていたため、そのまま店内へUターン。無事にトイレに間に合い、便器に座っておしっこができました。「ビッグガール」さんは、トイレでおしっこできたことを褒めてから、車へ戻ったといいます。
結果がどうであれ、まず褒める
「ビッグガール」さんが普段から心がけているのは、娘さんのできたことだけでなく、「やってみようとしたこと」も、結果にかかわらず、まず褒めること。一方で、ダメなことはダメだと伝え、なぜダメなのか、それをするとどうなってしまうのかまで具体的に話すようにしているといいます。
娘さんは3月の早生まれで、なかなかトイレトレーニングができずにいましたが、夏休みから少しずつ開始。現在、幼稚園ではパンツで過ごせるようになりました。「ビッグガール」さんが大変だと感じているのは、娘さんがトイレに行きたいと言葉にしてから、我慢できる時間が短いこと。そこで、本人が訴える前に、1〜2時間おきに「トイレに行こう」と声をかけているそうです。
移動中のトイレも気がかりで、「高速道路とか怖いよなぁ」と「ビッグガール」さん。現時点では特別な備えはしておらず、「これから考えようと思っています」と話しました。
投稿には、「私なら脊髄反射で『だからさっき聞いたじゃーん!』が出そう」「イラッをのみ込めて褒められたのが一番すごい」など、称賛の声が届いています。「ビッグガール」さんは、「親の皆さんは一度は経験したことがあるんだなぁと、おもしろい気持ちになりました。みんな一緒だよね、頑張ろうねと思いました」と受け止めています。
中でも心に残ったのは、子どものころ、トイレに行きたいと伝えた後に親から怒られ、その記憶を大人になっても引きずっているという声でした。「親の余裕のない気持ちも痛いほど分かる」。それでも、認めてもらえなかった子どもの気持ちが、何年も残ることを知ったそうです。「やはり認められるような声掛けを、今後もしていきたいと思いました」と話します。
つい反射的に出そうになる言葉を、ほんの2秒だけのみ込む。その小さな間が、親子にとってうれしいやりとりにつながった出来事でした。