赤ちゃんとの毎晩の就寝タイムは、愛おしい反面、手探りで試行錯誤の連続ですよね。株式会社KURUKURU(東京都中央区)が展開する総合寝具ブランド『GOKUMIN』が実施した「夜間育児と睡眠」に関するアンケート調査から見えてきたのは、赤ちゃんの安全を気にかけるのと同時に、「自分自身がちゃんと眠れるか」についても多くのママが悩んでいる姿でした。
調査は、0〜3歳の子どもと同居する母親300人を対象として、2026年8月にインターネットで実施されました。
まず、「現在の就寝スタイル」を聞いたところ、「同じ布団/ベッドで添い寝している」(64.7%)がダントツとなったほか、「同じ部屋の別ベッド/別布団で寝ている」(19.3%)、「自身のベッドの隣にベビーベッドを置いている(横付け)」(14.0%)という回答も見られ、多くのママが赤ちゃんと同じ部屋で就寝していることがわかりました。
「そのスタイルを選んだ理由」としては、「授乳、夜泣きに素早く対応するため」(38.0%)、「赤ちゃんの様子を見守るため」(36.0%)、「住環境の制約」(11.7%)といった意見が挙がり、夜中に赤ちゃんが泣いたとき、すぐに対応できること。そして、寝ている赤ちゃんの様子をそばで確認できること…「同じ部屋で寝る」という選択には、そんな育児上の理由が大きく関係していることがうかがえました。
また、「添い寝をしているときに気にかけていること」については、「自分が寝返りで子どもを圧迫すること」(40.3%)、「窒息や事故のリスク」(39.3%)、「掛け布団や枕が顔にかかること」(36.7%)など、赤ちゃんの安全に関する心配が上位に並ぶ一方で、「自分の睡眠の質が下がること」(34.0%)という意見も見られ、回答者自身の睡眠や身体に関する項目を挙げた人を合計すると約4割にのぼりました。
実際の自由回答からも、添い寝ならではの悩みが見えてきます。
30代のママからは、「毎日くっついて寝てるので、子供は可愛いけれど寝返りが打てずに体がバキバキで辛いです。たまには別の部屋で寝てみたいけど、それはそれで心配で寝られず…」という声が寄せられました。
また別の30代のママからは、「隣で寝ていると子どもの体温や寝顔を間近で感じられて自分自身もとても安心感があります。ただ、一方で自分が寝返りを打った際に潰してしまうのではないかという恐怖や、子どもの小さな動きや寝返りで自分が目を覚ましてしまうため、距離感の難しさを感じています」という声も。
「近くにいてあげたい」という安心感がある一方で、近いからこその不安や睡眠不足もある…そんな複雑な気持ちが伝わってきます。
では、ベッドインベッドや添い寝マットなどの「育児寝具」は、どのくらい知られているのでしょうか。
調査の結果、「知らなかった」とした人はわずか2.0%にとどまり、「現在使用している」が17.3%、「過去に使ったことがある」が35.7%という結果になりました。
現在使用している人、または過去に使用していた人に、育児寝具を使って「よかったこと」を自由記述で聞きました。
回答をテーマ別に分類すると、「悩みが解決した・使ってよかった」(21.4%)、「窒息や事故の防止に安心できた」(16.5%)、「安心して眠れるようになった」(11.7%)という結果になり、30代のママからは、「ベッドインベッドを使用しています。夜中に子どもが起きた際もすぐに対応でき、自分の寝返りで圧迫してしまう不安や窮屈さが和らいだことで、睡眠の質が少し改善され悩みの一部が解決しました」という声が。
また、「落下防止の壁。落ちる心配が減ったので夜中に起きる頻度が減った」という回答もありました。
一方、「現在は使用していない」(67.3%)としたママの理由としては、「寝返りをするようになって使えなくなった」「子どもが動いて出てしまう」(いずれも11.1%)、「サイズが合わなくなった」(7.9%)などが挙がり、必ずしも「効果を感じなかったから」というわけではありませんでした。
30代のママからは、「ベッドインベッドを使用していました。赤ちゃんの寝る場所が区切られるため安心感があり、夜中の授乳や様子確認もしやすかったです。ただ、子どもが寝返りをするようになってからはサイズが合わなくなり、使用をやめました」という声がありました。
20代のママからも、「以前は折りたたみのベビーベッドを使っていたが、成長とともに寝返りが増え、ベッドから出てしまうことが増えたため、現在は使用しておりません」との回答が。赤ちゃんの成長によって必要な寝環境が変わったという側面もありそうです。
さらに、育児寝具に「興味がある」「あったら欲しい」と思う理由についても聞きました。
最も多かったのは、「安全に添い寝したい」(42.7%)、次いで「子どもの睡眠の質を上げたい」(27.3%)、「自分の睡眠時間を確保したい」(20.7%)が続きました。
30代のママからは、「安全に添い寝できる環境が整うなら興味があります。特に、寝返りで布団が顔にかかることがあるので、そういった不安を減らしたい気持ちがあります。また、子どもの睡眠が安定すれば夜泣きが減り、自分の睡眠時間も少し増えるのではと期待しています」という回答が寄せられました。
別の30代のママは、「一番の理由は『安全に添い寝をしたい』からです。自分が寝返りで子どもを圧迫してしまうリスクや、掛け布団が顔にかかる不安を軽減できる寝具があればいいなと思います。また、夜泣きの対応をすぐにできるように、子どもの近くで安心して眠りたいという気持ちもあります。子どもの睡眠の質が上がれば、自分の睡眠時間も確保できて助かります」と答えています。
さらに、「壁に顔が向いても窒息しないような、寝返りを打っても安心できるベッドインベッドが欲しい」「冬は寒いので、激しい寝返りでも布団がずれて外れたり、顔にかかったりしない物が欲しい」といった声もありました。
本調査で興味深いのが、「寝返り」という言葉です。
「育児寝具に求めるもの」として「寝返りや圧迫を防ぎたい」と答えた人は12.7%。一方、添い寝で気にかけていることのトップは「自分が寝返りで子どもを圧迫すること」(40.3%)でした。
ところが、育児寝具の使用をやめた理由としても、「寝返りをするようになって使えなくなった」(11.1%)が挙がっています。
つまり「寝返り」には、「ママ自身の寝返りが赤ちゃんに当たらないかという心配」と「赤ちゃん自身が寝返りを始めたことで、それまでの寝具が合わなくなるという変化」の2つの意味がありました。
赤ちゃんの成長はうれしいものですが、その一方で、眠る環境について新しく考えることも増えていきます。赤ちゃんの眠る環境を考えることは、赤ちゃんだけの問題ではなく、家族みんなの夜の過ごし方にも関わっているのかもしれません。
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【出典】
▽GOKUMIN調べ